元旦行動で大阪府警本部(後方の建物)前に掲げられた横断幕=1月1日、大阪市中央区

1月1日、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない」元旦行動が行われ、大阪府警前に約500人が集まった(呼びかけ/同実行委員会)。連帯ユニオン関西生コン支部への弾圧が始まって7年、6回目の行動となる。実行委員会代表で全港湾大阪支部執行委員長の小林勝彦さんが挨拶。「労組がストライキを当たり前のようにやっていた時代には、世論もそれを当然と見ていた。今は、ストをやる方が悪いと見方が変わってきている」と述べ、「関生支部事件は当然の労働運動なのに、大弾圧を受けている。それを世論はどう見ているか。全港湾も昨年、ストを含めた抗議行動に取り組んだが周囲の目は冷ややかだった。労働者の権利回復のための行動が悪のように見られる」と現状を振り返った。
そして「労働組合が当たり前の行動を強めていくことが世の中を変える。ストライキが当たり前にしていかなければ資本に勝てない」と訴えた。
関生支部執行委員長の湯川裕司さんは、「和歌山事件の控訴審で裁判所が産業別労働運動の特徴を把握し、合法活動であると認めて無罪となり、判決が確定した」と闘いの成果を確認。続いて「推定無罪」の原則に言及し、「検察官は100%有罪を立証しなければならない。それが本来の司法だが、関生事件では検察の立証が正しいかを見極めるはずの裁判官が、事実をねじ曲げている」と裁判の現状を批判。「権力が暴走すると人権はなくなる。労働組合の立場からいっても、日本経済は30年間停滞している。賃金は下がり、生活が不安定だ。いまこそ声を上げなければならない。弾圧から7年。組合員も減ったが関生支部はそんなことに負けない。組合員一丸となって未来をつくっていく」と決意を述べた。(高崎)