関西合同労働組合24新年旗開き・春闘討論集会が開かれた(1月28日、尼崎市内)。佐々木伸良・委員長のあいさつ、執行部から「24春闘をめぐる情勢」の提起、職場報告、討論が行われた。
執行部から、「物価上昇に賃金の伸びが追いつかない状態が続いている。厚生労働省の毎月統計調査(23年10月)の実質賃金は、前年同月比2・3%減少、19カ月連続のマイナスとなっている。一方、大企業の内部留保は511兆円と過去最高を更新し続け、株主配当は2・2倍、役員報酬は1・3倍に膨れ上がっている。23年は、そごう・西武労組のスト、ABCマートの一人ストをはじめ、労働者が立ち上がり始めた。『生活できる賃金をよこせ』『最低賃金、今すぐ1500円に』は、あたり前の要求である」という提起がされた。
続いて「志賀原発の危険性は明らか。老朽原発の廃炉にむけ闘う。イスラエルによるガザ・ジェノサイドを弾劾する。パレスチナ、ウクライナ停戦・平和を求めて取り組む。〝台湾有事〟を口実にした戦争を許さない。南西諸島の軍事基地化、辺野古新基地建設に反対する。一刻も早く戦争を止めよう。労働組合つぶしの弾圧と闘う。関生支部弾圧は単に関生支部だけのことではない。労働組合と運動全体にかけられている弾圧だ。これを許せば、労働運動の未来はない。裁判闘争への取り組みを強める」と述べ、「関西合同労組は、24春闘を『軍拡も万博もいらない、生活第一』を掲げ、ストライキを背景に各経営に賃金引き上げを要求し闘う。組織拡大に繋げていく」と訴えた。
この後、参加者が自己紹介。「ミャンマー人技能実習生の死亡事故について支援を」「特別給の差別支給に対する裁判について」「年末に特別一時金10万円、毎月インフレ手当1万円獲得した取り組み」「年末一時金闘争で8万円のアップを勝ちとった」など、それぞれの取り組みや、各職場からの報告が行われた。また、「職場閉鎖と移転をめぐる闘い」「介護職場の人手不足と低賃金について」「ホームページの充実を」「パワハラとの闘い」「生活保護費引き下げ取り消しを求め裁判」「労働相談で、訪問介護の移動中の事故を労災にさせた」などの意見が出された。(高崎)