なか卯のスト支援に駆け付けたおおさかユニオンネットの仲間たち=3月26日、大阪市内

3月26日、おおさかユニオンネットワーク(以下、ユニオンネット)の春闘総行動で、なかまユニオンなか卯分会のストライキ支援行動が取り組まれた。なか卯分会は株式会社なか卯に「時給契約社員の時給を15%賃上げ(現在1090円)」「更衣時間の賃金支払い」「出勤時間の勤務時間15分未満切捨て分の賃金の支払い」を要求。3月21日の第1回団体交渉で会社側は、「4月1日に正社員の賃上げはする。契約社員・アルバイトの非正規社員は実質的な賃上げは行わない」と差別的な回答をしたため、この日のストライキとなった。
ユニオンネット代表・西山直洋さんは「なか卯分会のストは第一弾となる。起ちあがった労働者と共に闘う」とあいさつ。支援の労働組合は「今年は非正規春闘。大企業は5%以上の賃上げが報道されているが、中小、非正規の労働者には関係ない。ここで賃上げの突破口を切り開きたい」とエールを送った。
なか卯分会の仲間はストライキ宣言で「9年間働き、最低賃金の改定分以外には10円しか上がらなかった。全国に462店舗あるが、正社員は276人しかいない。現場を支えているのは契約職やアルバイト。全国の外食産業で働く皆さん、一緒に立ち上がりましょう」と訴えた。(高崎)