開幕予定まで1年を切った大阪・関西万博をめぐり、4月22日、乗り物で展示を楽しむ本格的な「ライド型」のパビリオンがゼロになる可能性がわかった。出展団体や万博協会関係者が明らかにした▼1893年に元祖の観覧車(高さ80・4メートル)が、シカゴ万国博覧会のため建設され、以来、万博にはこうした「ライド型」の客寄せイベントがつきものになった。1970年の大阪万博ではローラーコースターの「ダイダラザウルス」が話題になった▼ところが、2025年大阪万博では、建設会場である夢洲の軟弱地盤のため、必要な安全基準を満たす建築物が重量制限の限界を超えてしまうという。いわゆる「こども受けするイベント」がなければ、多くの観客の参加、動員はきびしい▼もはや大阪万博はユニバーサル・スタジオ・ジャパンだけでなく、ひらかたパークにも負けると言われる始末だ。能登地震からの復旧がある。いまからでも遅くはない。大阪万博は中止しかない。(や)