第95回中之島メーデーで発言する争議団の仲間たち=5月1日、大阪市北区・中之島公園

第95回中之島メーデーはあいにくの雨天の中、働く仲間や市民400人が集まった(大阪、中之島公園・剣先広場)。全港湾大阪支部執行委員長の小林勝彦さんが主催者を代表してあいさつ。
「岸田政権の官製春闘の実態は大企業だけの賃上げだった。グループ企業や中小零細の協力企業の労働者には賃上げをしていない。子育て支援金は国民負担。介護保険料を引き上げながら介護労働者の賃金は上がっていない。一方で、米国の軍需産業を助ける防衛費は過去最高の増額。国民生活を苦しめているのが岸田政権や維新だ。関生支部への国家ぐるみの弾圧から7年。労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会を全国に広げてきた。多くの労働組合は、いまだに対岸の火事と思っているが、弾圧で労働三権が奪われてしまえば、労働組合は闘えなくなる。警察はますます横暴になっている。辺野古では抗議しただけで逮捕。権力に抗議したら、三権分立どころか三権共闘でつぶしにかかる。日本の民主主義は崩壊しつつある。1990年以降、長期間にわたって、労働組合の労働者の政治離れやあきらめがまん延し、労働組合がぬるま湯に浸かって弱体化してきた結果、国家権力に独裁的な力を与えてしまったのだと思う。中之島メーデーに参加した労働者、市民は、労働組合の枠を超えて団結し、抗議行動、ストライキ、デモを強化し、労働組合の底力を見せつけよう」と力強く訴えた。
最後は、大阪全労協議長に昨年選出された南守さんが閉会のあいさつと団結ガンバローで締め括り、梅田まで元気よくデモ行進した。 (蒲牟田)
【京都】円山公園音楽堂(京都市東山区)で開かれた第34回京都地域メーデーには130人が参加。集会には、日比谷メーデー、中之島メーデー、韓国AWCから連帯のメッセージが寄せられ、争議報告や最高裁で画期的な判決を勝ち取ったことなどが報告。最後に参加者全員でインターナショナルを斉唱。その後、四条河原町を通って京都市役所前までデモ行進をした。 (塚本)