5月3日、「戦争させない、9条壊すな! 兵庫憲法集会」に約5千人(主催者発表)が参加した(神戸市内)。戦争をさせない1000人委員会ひょうごなど3団体が呼びかけ、約230団体が賛同した。オープニングは川口真由美さん&カオリンズによる平和の歌。集会では高校生平和大使の発言も(写真上)。呼びかけ・主催団体から羽柴修さん(9条の心ネット、弁護士)が、次のようにあいさつ(要旨)。
――ガザの現状にアメリカでは学生たちが行動している。日本でも今、日米安保の大改編、武器輸出の解禁、経済安保法など次々と軍拡をエスカレートさせている。訪米した岸田首相は「世界の『安全保障』をアメリカだけに負担させない。日米は一体だ」と述べた。軍事力で平和は実現しない。私たちは戦争の準備ではなく、平和の準備を進めなければならない。9条を生かすために憲法記念日の今日、それをしっかり確認したい。
メインスピーカー内田樹(たつる)さんは、「トランプ、バイデンの対立でアメリカは分断される恐れがある。トランプ大統領になれば、日米安保廃棄に至るかもしれず、そうなると日本は独自で軍事力を維持しなければならなくなる。日本は軍国主義になり、民主主義は破壊される。新しい国家観による護憲思想が必要」と話した。
後日、参加者から内田さんの発言に、「日本政府は在日米軍を引き止め、日米安保を維持強化しようとしている」「講演で日米指揮権の統合問題に触れなかったことに違和感」などの意見が出された。(竹田)