京都府京丹後市にある米軍Xバンドレーダー基地の撤去を求める集会とデモが行われ、80人が参加した(6月2日)。米軍基地前の駐車場で開かれた集会(写真上)では、この4月に京丹後市議に再選された永井友昭さんが発言。「基地ができて10年経ったが、当初の約束が守られず、基地の情報が出されなくなった」と怒りをあらわにした。
5月24日、米軍は基地建設10周年記念式典を基地内でおこなった。地元住民の反対を押し切って、基地建設工事が始まったのが10年前の5月27日。この日を米軍側が重視していることがうかがえる。
ところがこの式典について、京丹後市や近畿中部防衛局は地元住民には知らせていなかった。京丹後市の中山泰市長や近畿中部防衛局長は式典に招かれていた。また防衛局長は式典で挨拶をしていた。永井さんが中山市長に式典のことを問いただすと、「なぜ永井さんが知っているのか」と聞き返し、住民に周知しなかったことを悪びれる様子も見せなかった。さらに「なぜ公表しなかったのか」と問い詰めると、「自分たちは招かれただけ」と開き直っていた。
集会では、各地からの参加者が決意表明した。その後、基地周辺をデモ行進。最後に自衛隊基地と米軍基地前で抗議の声を上げた。(塚本)