
明石海峡に今年の豆アジ第一陣が到着した。一昨年から地域のこども食堂さんに豆アジをボランティアでお届けしている。昨年はシーズン合計2135匹を釣り、8カ所に届けた▼「このご時世に、釣りをやってるヒマがあるのか」とツッコミを受けそうだが、平均でアジ1匹あたり最速45秒で釣り上げ、短時間で釣果を確保している▼いまどきのこどもたちが、魚を食べてくれるか心配したが人気は上々。南蛮漬けだけでなく、素揚げに塩を振ったり、おいしく食べているらしい▼釣りたての豆アジはすぐに氷締め、頭とワタを取って処理するからスーパーで売っているのとは一味ちがう。ガザ、ウクライナ侵攻や円安の影響もあり、このところ食材の高騰が著しい。予算に限度があるこども食堂は、どこも四苦八苦▼なので、豆アジはスタッフさんから喜ばれている。そんなことで喜ばれるとは面映ゆいが、SNSでこどもたちの笑顔を見ると「未来」を感じ、少し救われる思いがした。(柳)
