杉並区長の岸本聡子さんの講演を聴いた(4月21日)。欧州のNGOで20年近く公共政策の研究や実践に携わり、杉並区政初めての女性区長に。区長としての1年10カ月余りの政策実践に衝撃を受けた。
公契約条例の労働報酬下限の現状1138円を1231円に上げ、会計年度任用職員(全職員の41%2506人、うち85%が女性)の勤勉手当2・25カ月分の支給のため9億円の予算を決め、有休の生理休暇2日の付与(東京23区初)、ボランティア休暇の実現など。
その他、学校給食の無償化、参加型予算、パートナーシップ制度や過半数の女性区議の実現など、興味深い報告が盛り沢山だった。「23区の先進的取り組みに学ぶ」という、謙虚で上手なやり方にも感心した。
「気候区民会議」の第1回には、学者、若者世代、事業者、支援団体、行政の70人近い参加があった。「地域主権主義」を目指す住民、首長、地方議員らでつくる「ローカル・イニシアチブ・ネットワーク」の開催。ボトムアップ型の政治。自衛隊には最低限の「(住民票の)閲覧」だけで、名簿の提供は行わない。
「共同親権」については、協議離婚の在り様は対等でなく、心配の声が大きい。養育費も2割しか払われない現状や、暴力的構造もある。懸念の声を上げ続けて欲しい。
ヤングケアラー問題では、調査による可視化と支援が必要。何が効果的なのか、品川区の先進的な「相談窓口体制」などに学ぶという。杉並区で遅れていた補聴器補助は補正予算で予算化した。
ミュニシパリズム(地域主権主義)を各地で取り組む必要性を痛感した。(石田)