狭山座り込み 8日 神戸駅前

狭山再審を求める座り込み行動がとりくまれた。「狭山再審を求める市民の会・こうべ」が呼びかけ(6月8日、JR神戸駅前)。延べ20人が参加し、リレースピーチやチラシ配布、署名などで「石川一雄さんの無実、無罪、再審」を訴えた。「こんなこと、許されませんよね」と署名をしていく女性…。再審を求める署名は100筆を超えた。
市民の会・こうべから再審請求など現状が報告された。東京高裁は、大野勝則裁判長が退官し、新たに家令和典裁判長(第4刑事部)が就任した。4月1日の第59回三者協議では、狭山事件の全貌を捉えるため狭山弁護団が次のようにプレゼンテーションを行った。新証拠によって「有罪判決」の誤りがどのように明らかになったか、検察官の意見がいかに誤っているかなど説明した。「今後、高裁は弁護団、検察双方の意見をふまえ事実調べを実施するか否かを決定する、山場となる」「証人尋問とインク鑑定を実施させ、再審を勝ちとろう」とまとめた。
5月23日、狭山事件の再審を求める市民集会に参加した人から、「石川一雄さんから『元気なうちに無罪を勝ちとりたい。仮出獄から30年たったが、いまだに決着がついていない。無念でならない』とアピールがあった」「85歳という年齢を感じた」と紹介と報告があった。
9月26日、静岡地裁で袴田事件の「無罪」判決が出される。その判決に続き、必ず「狭山再審・無罪」を実現したい。いっそうの支援、とりくみが求められる。(庄)