
部落解放同盟全国連合会の第33回大会が開かれた(6月16日、大東市民会館、写真)。村上久義委員長が開会あいさつ。「アメリカ帝国主義がウクライナ戦争や中東ガザへのイスラエルによる侵略戦争に関わり、世界戦争への道を突き進んでいる。そのアメリカに、グローバルなパートナーシップとして岸田政権が追随している。とんでもないことだ。アメリカの学生が『イスラエルの支えになるな』と声を上げ、日本の学生も決起した。戦争断固反対に立ち上がろう。沖縄の闘争はうるま基地建設を阻止し、辺野古の新基地建設反対闘争が行われている。全世界の人びとと連帯し闘うことは部落解放を掲げる私たちの使命だ。石川一雄さんの再審闘争を何としても勝ちとろう。袴田巌さん再審は結審し、9月22日に判断が下される。次は狭山だ。6月11日の三者協議で検察は、『鑑定尋問は必要ない』と言った。検察の強さではなく追い詰められているということ。7月の三者協議を最後に8月以降に判断が下される。石川さんを『犯人』とするため万年筆をねつ造したことを、立証する必要がある。万年筆を100本集め実験し立証しよう。狭山闘争の勝利を通し、部落解放を勝ちとろう」と訴えた。
狭山大運動共同代表の鶴丸春吉さん、三里塚関西実行委員会の安藤眞一さん、前・東大阪市議会議員の松平要さんが来賓あいさつ。メッセージ紹介の後、23年度活動報告を北浦裕樹久・財務委員長が、24年度運動方針案を楠木吉秀書記長が提起。
運動方針案では、狭山要請行動の強化などが提起され、綱領と規約の改訂に向け、今後議論することが提案された。「第3次狭山再審を全力で。事実調べ勝ちとろう」など四つの特別報告、役員人事案、会計報告などの後、全体討議に入った。
全体討議では茨城からは新しい支部が誕生したこと、支部長も本大会に参加していると報告された。本部答弁の後、すべての議案が採択された。まとめの発言を村上委員長が行い、最後に団結ガンバローでしめくくった。(蒲牟田)
