先日世界銀行が発表した購買力平価GDPの統計を読んだ。世界1位は中国で32兆ドル、2位がアメリカで25兆ドル。3位インドが13兆ドル、4位ロシアが6兆ドル、5位日本が5兆9千億ドル▼すでにBRICSの3カ国で世界経済に相当規模のシェアをしめている。G7の存在は薄くなっている。以前は米ドルでなければ国際貿易の決済はできなかった。今では米金融当局の把握できない形でBRICS間貿易が進められている▼先日、プーチンロシア大統領が訪朝したが、これにより朝鮮・ロシア貿易が活発化するだろう。朝鮮が、ロシアと中国の後ろ盾で国際貿易に関わっていくようになる▼国連は2000年代から朝鮮に何度も経済制裁を決議してきた。中国やロシアですら米国の顔色をうかがってそれに賛成してきた。今後は国連制裁決議を実質的に無効化していく過程が始まるのではないか▼グローバルサウスの活発な国際貿易が朝鮮にも大きな影響を与えていくだろう。(勝)