
6月21日、日東電工の株主総会に対し、韓国オプティカルハイテック労組の支援闘争が取り組まれた(6月21日、大阪市内)。株主総会の会場、グランフロント大阪ビル前に全労協、おおさかユニオンネットワークをはじめ、多くの労働組合、労働者、市民が集まった。
籠城してたたかう
日東電工の100%子会社・韓国オプティカルハイテックで、2022年10月に工場火災が起こった。日東電工は火災保険金を受け取りながら工場を閉鎖し、機材は韓国の別の子会社に移し、労働者を全員解雇した。韓国オプティカル労組の11人が、日東電工に話し合いを求め、雇用の継承を訴えている。
今回、8人の仲間が来日した。「韓国でできることは全てやってきた」「こんなに多くの仲間が集まっていることに感激。勝利するまで、最後までやる」「一生懸命に、共に笑える日まで」「朝から大雨。今、雨はやみ陽が差してきた。私たちの闘いもそうあってほしい」と、それぞれがアピールした。
韓国で残っている3人の組合員は、組合籠城、高空籠城(建屋屋上)を行い、「勝利するまで降りない」という報告があった。
支援労組のアピール、韓国オプティカルハイテック労組のパフォーマンス、シュプレヒコールなどを繰り返した。パフォーマンスでは、「雇用継承なくば死あるのみ、私たちは最後まで闘う!」という横断幕を広げ、来日した8人が寝ころぶ。決意を感じた。
日東電工株主総会に出席した支援する会の仲間が、会場でのやり取りを報告。「雇用の継続と、来日した韓国の仲間との話し合いを求めたが、韓国のことは韓国でという答弁に終始した。質問を続けようとしたが20人の会場係によって退場させられた」。
労働組合が提出した質問書には何も答えなかった。来日したチェ・ヒョンファン支会長(韓国・金属労組韓国オプティカルハイテック労組支会)は、「日東電工は韓国のことは韓国でと言っているが、全ての責任は日東電工本社にある。私たちは、いったん帰りますが、この闘いはやめない。共にがんばりましょう」とあいさつ。
おおさかユニオンネットワーク代表の西山直洋さんが、「私たちの団結を示すために集合写真を撮ろう」「韓国の仲間は今日帰りますが、私たちは引き続き日東電工に行動し続ける。日韓連帯で闘うことを確認しよう」と締めくくった。(高崎)
