来年春の開幕を目指している大阪万博会場予定地の北隣で、カジノ建設のための用地整備が進められている。予定では来年春から建設工事が始まる。そうなれば、博開幕早々から、会場のすぐそばにクレーン車が林立し、観客は杭打ち機の大騒音に見舞われることになる。また頻繁に往来する工事車両によって、会場アクセスへの悪影響は避けられない。博覧会国際事務局や経済界は先月末に大阪府市に工事中断を求めた。しかしカジノ事業者がこれに難色を示しており、大阪府の吉村知事は5日の記者会見で「中断すれば事業撤退の恐れがある」と話し、あくまでカジノ優先を通すようだ。