自民党の総裁選挙と立憲民主党の代表選挙が、ともに9月下旬に行われる▼現在の焦点は、7月の東京都知事選における石丸候補の躍進という事態を受け、今後予定される衆院総選挙にどのような「代表」を選ぶかということだ▼自民党は「とにかく若い代表を」と、小泉進次郎氏の擁立が加速している。「次の選挙さえ乗り切れば、あとはどうでもなる」という姿勢が透けて見える▼一方、野党立憲民主党は、初代代表の枝野幸男氏が突然の立候補をしたことにより、事態が混乱している。枝野氏は代表選の争点について、「自民党と競い合う首相候補として誰が望ましいかの一点だ」としている▼しかし、枝野氏は今年5月に、「消費税減税に反対」と発言するなど、これまで積み上げてきた野党共闘の協力関係をないがしろにする発言を繰り返している。次回総選挙で自民党を大敗させるためには「誰が、何が望ましくないか」だけは、はっきりしている。次の社会への政策を望む。(柳)