韓国大統領府 青瓦台

4月の韓国の総選挙では共に民主党と共に民主連合があわせて175議席を取りました。共に民主連合は比例選挙専門の連合政党ですが、14議席を獲得しました。その内訳は、民主党8、市民会議2、進歩党2、基本所得党1、社会民主党1です。現在、共に民主連合は解散して、民主党8と市民会議2は民主党に合流。それ以外は元の所属政党に戻りました。したがって民主党は選挙区161と比例10をあわせた171が現有議席です。
国民の力は選挙区で90、国民の未来(衛生政党)18であわせて108。
女性の候補者は比例代表で133、当選したのは24でした。選挙区の女性立候補者97で当選したのは36。選挙区・比例あわせて女性が230立候補して当選は60でした。そのために比例代表(定数46)では半分以上女性になるのですが、選挙区(定数254)では依然として圧倒的に男性のため、全体(定数300)では女性当選者が20%前後です。
選挙は「野党が圧勝し、与党が惨敗した」と言われますが、必ずしもそうとは言えません。民主党の選挙区の得票数は1475万8033票で得票率は50・45%でしたが、161議席(63・3%)を獲得しました。
1317万9769票で得票率45・05%の国民の力との得票率の差は5%です。ところが獲得議席90議席で民主党に選挙区で70以上も差をつけられました。この結果からわかるように、野党が勝つためには絶対条件が選挙区における1対1の対決構図だったのです。
政権交代を望む世論が強くても、野党がバラバラで選挙に臨めば、政権交代は実現しません。これは日本でも同じです。
さて総選挙で圧勝した民主党が3年後の大統領選挙で勝利するとは限りません。得票率差わずか5%では民主党が確実に勝つという保証にはならないのです。