
斎藤元彦兵庫県知事の辞職を求める緊急県民集会が9月8日、神戸市内で開かれ、会場の県民会館大ホールに500人以上が集まった。定員360人の会場には舞台の上までぎっしり埋まり、入りきれない参加者のために別室も用意された。集会では佐高信さん(評論家)、西谷文和さん(フリージャーナリスト)、矢野宏さん(『新聞うずみ火』代表)、丸尾牧さん(兵庫県議)らが発言。
兵庫から日本を変える
佐高さんは「この問題には、日本社会の体質が表れている」として次のように話した。
トップが責任をとらず部下が自死に追い込まれた。亡くなった元県民局長に弔意を示さなければならない。維新は「公(おおやけ)」がわからない。彼らの「身を切る改革」とは「公」を切ることだ。告発された権力者(知事)が裁かれるのではなくて、逆に権力者が告発した人を処罰した。
維新の出発点は安倍、菅、橋下、松井の4人の話し合いだった。自民党がヤクザならば、維新は半グレだ。ヤクザは一応、堅気に迷惑をかけてはいけないと言うが、半グレはそんなことを気にしていない。安倍の登場で自民党も維新化した。維新化によって日本社会全体がおかしくなっている。斎藤知事を倒す行動は、兵庫から日本を変えるということだ。
最後に佐高さんは自由民権運動のころ、「自主の主の字を解剖すれば王の頭に釘を打つ」と言われた話を紹介し、「王様気取りの斎藤の頭に釘を打たなければ、県民は自分を取り戻せない」と締めくくった。
西谷さんは、これまで斎藤知事が述べてきた「ウソ八百」を時系列で説明した。笠置シヅ子の替え歌「盗人ブギ」が流され会場は盛り上がった。
大切なのは私たちの声
その後、佐高さん、西谷さん、丸尾さんの鼎(てい)談。西谷さんは「斎藤知事が辞めないのは金が絡んでいる。知事の給与94万円、12月1日まで辞めなければ240万円の冬の賞与も出る」と指摘し、「県議会で不信任が可決されても辞職せずに議会解散するだろう。県議選になれば、維新議員を落選させてほしい」と。丸尾さんは「次の百条委員会は10月24と25日。9月19日から県議会が始まる。大きな動きがあるかも。大切なのは私たちの声、世論。声をあげてほしい」。
斎藤も維新もアカン!
会場からは、「斎藤知事には腹が立つ。辞職させ、刑事罰を与えることはできないか」「亡くなった方もある。何とか裁判にかけたい」「万博、パソナ等の維新政治を問う」「参加者は一致して知事の辞職を求めている。元県民局長の名誉回復を図るためにも、集会の総意として知事に要請文を提出してほしい」などの意見が出された。
「斎藤知事の辞職と兵庫県民、職員に対する謝罪を求める要請文」が読み上げられ、知事あてに提出することを決めた。
集会後、三宮・マルイ前までデモ行進。「斎藤あかん! 維新もアカン!」などのコール。沿道、商店街では多くの買物客や店の人がエールを送り、手を振った。
全会一致
19日に開かれた兵庫県議会本会議で斎藤知事への不信任決議案が全会一致で可決した。決議案は県議会の全会派・全議員が共同提出。県民からは知事への憤りの声が上がっている。 (高崎)
