
今後のめど立たず
核燃料デブリ取り出し
福島第一原発2号機では、9月10日から燃料デブリの試験的取り出し作業が始まったが、17日朝の最終確認でロボットの先端部分に取り付けた燃料デブリの位置を確認するためのカメラが故障し、映像が受信できなくなった。今後の取り出し作業のめどは立っていない。
使用済み核燃料搬出
柏崎原発から青森むつへ
東京電力は9月24日、青森県むつ市にある国内初の中間貯蔵施設に向け、柏崎刈羽原発(新潟県)の使用済み核燃料69体を搬出した。東電は柏崎6、7号機の再稼働のために燃料の保管容量逼迫を解消する狙い。
中間貯蔵施設は東電と日本原子力発電が共同出資するリサイクル燃料貯蔵(RFS)が運営。最大5000トンの使用済み燃料を最長50年間、再処理するまで一時保管する。使用済み燃料は原発のほか、青森県六ケ所村で建設中の再処理工場で保管されているが、専用の施設は国内唯一。
日本原電は8月23日、再処理工場の完成時期の目標を2年半ほど延期すると発表。再処理工場で取り出されたプルトニウムを使うMOX燃料工場の完成は3年半ほど延期に。再処理工場は当初1997年に完成予定だった。今回の延期で27回目。中間貯蔵施設での保管は長期化する。
