「米国にとって太平洋は『アメリカの湖』だ。100年以上もの間、米国は太平洋を『運動場』のように見なしてきた」。そう語るのはハワイの市民活動家カイル・カジヒロさんだ。今から13年前のインタビューである(『けーし風』第73号)▼米国は太平洋に浮かぶ島々に軍事基地を作り、人間や自然環境に破壊的な搾取を強行してきた。だが沖縄、グアム、ハワイ、ディエゴ・ガルシアなどの島々は孤立しているのでない▼太平洋は「海と島々によって構成される大陸」のようなものであり、「自分たちは太平洋によって分断されているのではなく、ひとつの家族なのだ」と。それが軍事化に対抗する「モアナ・ヌイ」(偉大な海)だ▼その家族であるグアムに「自衛隊を駐留させる」という。自民党新総裁・石破茂が米国のシンクタンクへの寄稿で提案した内容だ。太平洋の軍事化に手を貸せば、モアナ・ヌイに生きる人びとの怒りを買うだけだ。またしても浅はかな人物がこの国の宰相に選ばれた(恭)