
自民党の比例単独候補として立候補を目指していた杉田水脈(みお)・前衆院議員が、出馬を断念したと伝えられた。杉田氏は比例中国ブロック単独候補として2期当選してきたが、自民党の内規では比例単独は原則「通算2回まで」と規定されている▼さらに裏金議員でもある。不記載額も1564万円と、少なくない。党役職停止6カ月の処分を受けていた▼彼女は神戸市垂水区に生まれ、西宮市役所職員として勤務したのち、みんなの党~日本維新の会~次世代の党~自民党という経歴の持ち主だ。安倍晋三・元首相に「ネット右翼ウケ」を期待され、いきなり比例単独に抜擢された▼その勢いのまま引き起こした、数々の人権無視の暴言を許すことはできない。その後、来夏の参院選に出馬する意向を表明し、「全国比例(代表)に挑戦し、信を問いたい」と述べた▼「信を問いたい」なら、いますぐ問えばよいではないか。衆院選「落選」の烙印を押されることから逃げ出したのだ。(淀)
