
万博・カジノに反対する集会が9月29日、大阪市内のうつぼ公園で行われました。「どないする大阪の未来ネット」の馬場徳夫さんは、9月6日、2年間も猶予があったにもかかわらずカジノ事業者が解除権を放棄したことに触れ、「事業者側は相当な約束を与えられたにちがいない。それしか考えられない。財政的にも土地改良、特に地盤沈下問題など、すべて大阪市がやるということを内緒で約束しているのだと思う。これを徹底的に暴露していかなくてはならない」「(解除権を)放棄したといってもまだ実施協定102条(注)が残っている。不可抗力等があれば撤退できる。われわれが徹底的に追い込めば、撤退するのです。がんばりましょう」。
こんな危険な場所で
続いて大阪市民ネットワークの藤永延代さんがマイクを握り、9月2日に万博協会が発表した防災計画について「びっくりした」と次のように話しました。「台風が来たら〝静けさの森〟の樹木は倒れる。屋外展示物は被災する。スピーカーを設置した柱も倒れる。トラックは横転する。外装材は広範囲にわたって飛散する。鉄骨は変形する。雨が降ったら道路は川のようになる」。こんな危険な場所に、世界中から人を呼び込むイベントは中止すべきで、「それが地方自治体や国の責任だ」と強調しました。(堀ちえこ)
(注)実施協定102条 不可抗力等により、設置運営事業を復旧又は継続させることが不可能又は著しい増加費用若しくは損害が合理的に見込まれる場合等において、復旧又は継続のために合理的に必要な対応を講じたにもかかわらず、相当期間内に状況が改善し ないときは、府と協議の上で、違約金その他の責任を負うことなく、本実施協定を解除できる。
