
神戸港は、「核兵器積載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議」(非核神戸方式/条例ではなく「市議会決議」)により、外国艦船は「核を積載していない」という非核証明書を提出しないと、入港できません。
戦後は米軍占領下に置かれ、朝鮮戦争やベトナム戦争では米軍艦船の拠点でした。1960年代のころ、港には「6突(第6突堤)」という米軍専用バースがあり、そこへ向け市民や学生たちによる「ベトナム反戦」デモが、何度も行われました。
1975年、神戸市議会で当時の社会党市議が市長に質問し、「核搭載艦船は神戸港には入港させない」と答弁を引き出したことがきっかけになり、「非核神戸方式」が市議会満場一致で可決されました。以降、カナダ、イタリア、インドなどの艦船は「非核証明書」を提出し入港しましたが、核搭載を秘匿する米艦船は、証明書を提出しないため入港できません。
2000年代に米駆逐艦が入港しようとしましたが、けっきょく「県が管理する」姫路港に入りました。神戸でも、姫路港でも反対運動や抗議デモが起こりました。
非核神戸方式は、港湾法で定められた港湾管理者である市長権限の行使によるものです。港湾法は「戦後の民主法の第1号」とも言われます。戦前は、神戸や横浜など重要港湾は国に管理され、輸送や出兵に使われ侵略戦争への出撃拠点になりました。その反省から港湾法は、「港湾はそれぞれ地方自治体が管理し、国家利用されることを排除する」と謳っています。

一方、神戸には三菱重工、川崎重工の造船所があります。ポートタワー近くの中突堤から神戸港遊覧船に乗ると、ドックで製造、修理中の自衛隊の黒い潜水艦を見ることができます。
今年は、非核神戸方式から50周年。これまでも市議会保守系会派から「撤回」を求める動きがありましたが、「満場一致での可決」は重く、全国でも例をみない「非核」の港が守られ続けてきました。観光客でにぎわう中突堤ポートタワーの近くに、「非核神戸方式の碑」がひっそりと建っています。(竹田)
<非核神戸方式50周年記念―非核条例を考える全国の集い>
●2025年3月15日(土)13:40~
●神戸市教育会館ホール
●講演/新倉裕史さん(ヨコスカ平和船団)ほか 特別報告/粟原富夫さん(神戸市議)、山崎秀一さん(元自治労高知県職労委員長)ほか ズーム参加あり
参加費/会場、ズームとも500円
*問い合わせ/nsp-kobe@portnet.ne.jp(中村)
主催/非核条例を考える全国の集い 共催/憲法を生かす会・ひょうごネット
