1月26日、2025年、関西合同労組「新年旗開き・春闘討論集会」が開かれた(1月26日)。初めに、昨年10月28日に急逝された組合員、小倉宗男さんの死を悼み黙祷。小倉さんは全逓組合員、定年後は郵政ユニオンとして郵政労働者の先頭に立ち、関西合同労組との「二重加盟」していた。心からご冥福をお祈りします。
佐々木委員長が、25春闘を取り巻く情勢について「物価の超高騰、実質賃金が下がる中でユニオンの真価が問われている。企業は600兆円も内部留保をため込んでいる、組合は10%、2万円の賃上げ求め粘り強く闘っていく。反戦・平和を求め、関西生コン支部への労働組合つぶし、弾圧を許さない。同時に取り組んでいく」と提起した。

労働者に重要 公益通報者保護制度 
斎藤兵庫県知事の問題、石田副委員長は「公益通報者保護法は労働者にとって重要な法律であり、企業や行政組織の不正を許さない闘いとして注目が必要だ」と述べた。25春闘の方針を蒲牟田書記長が提起し、春闘スローガンの提起や「春闘要求行動」~駅頭街宣、会社への要求書提出、兵庫労働局への申し入れに、組合員の参加を要請した。
続いて、コミュニティユニオン全国総会の分科会報告があった。最低賃金の分科会から、「最低賃金近くにある1000万人以上の労働者の底上げ無くして、賃上げなし」「全国の仲間の共闘が大切だ」、パワハラの分科会から「相談にきた労働者に寄り添い、最もよい解決をめざすことが重要。経験を積んでいく」と報告された。

関西生コン弾圧許さない
関生支部弾圧の分科会からは、2017年以来の弾圧について「99・8%の有罪率にもかかわらず3件11名が無罪判決を勝ち取ったこと」「2月26日に京都地裁で湯川委員長に対する判決(労使和解で解決金を受け取ったことが恐喝にされた事件で10年求刑!)、4月17日大阪高裁・加茂生コン事件(保育所への就労証明書を求めたことが強要とされた事件)の判決がある」と、積極的な傍聴参加が呼びかけられた。

寄り添い、楽しく
組合の組織化分科会から。共に働く仲間に対して「問題意識を持ってもらうこと」「相手の話を聞く、相手の話に熱心に寄り添う」「楽しくやることが重要。今、労働組合の大切さが見直されている」と報告された。

男女平等 アイスランドのビデオに釘づけ
第2部は、お茶で乾杯の後、ドキュメント・ビデオ『女性がいなくなった日~“男女平等の国アイスランドの原点”』を上映した。90%の女性がゼネラルストライキに立ち上がった(1975年)のビデオに、参加者は釘づけになった。こんな闘いが目標だ。

職場報告「上司のパワハラ」謝罪させた
職場からの報告。A職場から今春闘の取り組み。「大幅賃上げとともに増員要求、掲示板設置と他のユニオンとの共闘を実現したい」。B職場から、新規加入組合員が些細なミスで1年間もパワハラを受け、体調をくずし入院。組合に相談し闘うことを選択した。「どん底の中から、上司の謝罪、復職が実現できて組合の大切さを改めて実感した」に、ひときわ大きな拍手があった。

仲間こそ大切
C職場から。運輸職場だが、この間「高速代を認めさせ」賃金があがった。D職場。雇用延長を求め工場でのビラまきをおこない、仲間からの相談があった。E職場。在日外国人への差別やイジメに負けず頑張っていくこと、仲間が大切だ。D職場から。介護職場で事業所の閉鎖があり、介護難民のおそれと、労働者の負担が増えており、未払い賃金を支給させることが課題だ。
これらの報告があり、各職場間の交流・意見交換が行われた。最後に「団結ガンバロー」で25春闘の闘いを全体で確認した。(関西合同労働組合/高崎)