「県民のための県政をとりもどそう」「斎藤知事の辞職を求める」を掲げ、兵庫県庁を包囲する「人間の輪、ヒューマンチェーン」が行われた(2月18日、市民デモHYОGОほかよびかけ)。斎藤知事による県政私物化、歪曲、パワハラ、公益通報制度を無視する処分などにより、職員・元県議ら3人が自死に追い込まれた。しかも、当の斎藤知事の白々しさ、無自覚さ。記者会見でも「しっかりとり組む」などと質問をはぐらかすばかり。あまりの酷さに県民の怒り、憤りは激しいのだ。
この日、向かいの県公館で県議会本会議が開催中。厳しい冷え込みの中、150人近い県民、市民が県庁舎1号館の正面階段前から2号館南歩道に並んだ。「県民のための県政を」「がんばれ!県議会!百条委員会!」「斎藤は公選法違反、有罪」「もう詰んでるぞ!斎藤知事」などのポテッカーをかかげ、声をあげた。
スピーチでは、「公益通報者を保護するべきなのに、踏みにじっている。労働法でもあり、ホイッスルブロワ法とも言われる」「県政の混乱は斎藤知事の責任。ただちに辞職」、大阪から来たという人は「いったい兵庫県政はどうなっているのか」など、それぞれ追及した。
県内の大学生という若者が、「斎藤知事がやっていること。戦後の日本社会が、曲がりなりにも築いてきた民主主義、人権が踏みにじられた。知事を再選させた私たちも、反省しなければ。SNSであれ何であれ、人を傷つける社会にしてはならない」と訴えた。寒い日だったが、「人民の、人民による、人民のための政治」を思い起こした。(竹田)