
3月11日、石川一雄さんの訃報が届きました。「無罪を勝ち取るまでまで両親の墓参りはしない」とたたかいぬいた石川さんはどれほど無念だったでしょうか。
15日正午、「狭山事件の再審を実現しよう 市民の集い実行委員会」がよびかけ、大阪駅前人民広場で緊急行動が行われました。関西一円はもとより、島根県や三重県などからも駆けつけ100人を越えました。黙とうのあと、参加者が次々とマイクをとり、石川さんの死を悼み、無念、口惜しさ、怒り、悲しみをかみしめながら、道行く人に「石川さんは無実。部落差別による冤罪であり、一日も早く再審を」、「石川さんが死ぬのを待っていたとしか思えない検察や裁判所の姿勢こそ部落差別そのもの」と怒りをこめて訴えました。
参加者の中には、第1回の狭山現地調査に参加したという89歳の女性もいました。スウィング・マサさんによる「不屈」のサックス演奏もあり、みんなで「狭山差別裁判打ち砕こう」を歌い、石川さんの遺志を引き継ぎ、再審を実現し、無罪を勝ち取ろうと心を新たにしました。(蕗)
