米海軍掃海艇ウォーリアが「非核神戸方式」を破り、神戸港・摩耶埠頭に入港した。3月24日、午前9時、摩耶埠頭に港湾労働者をはじめ、市民およそ100人が駆け付け抗議の声をあげた。
粟原富夫さん(神戸市会議員)は、次のように非核神戸方式の意義と経緯を話した。「神戸港に米艦ウォーリアが入ることは絶対に許せない。本日、神戸市議会・港湾委員会が開かれる。今回の経緯、非核神戸方式について市当局を糺していく。3月18日、非核神戸方式は50周年を迎えた。そのときに突破したいと、彼らは考えている。

ウォーリアは、全長70㍍の木造掃海艦。核を積んでいないのは明らかだと思うが、あえて入港させた。次は核・搭載艦が入ってくるかも…。これまで神戸港には22隻の艦船が入港したが、21隻は非核証明書を提出している。98年、1隻のカナダ艦だけが非核証明書の提出をせずに入ってきた。日本政府が核を積んでいないことを保障すると言っている。だから、神戸市は認めるとした。しかし、接岸バースを指定できなかった。カナダ艦は仕方なしに自衛隊阪神基地に入らざるを得なかった。今回は接岸バースを摩耶埠頭と指定した。エスカレートである。非核神戸方式を守れという声を大きくしていこう」
抗議行動では、米海軍兵士にも英語も交え呼びかけた。「米軍は非核神戸方式を守れ!」「米艦船の入港は認めないぞ!」「神戸市は非核神戸方式を堅持しろ!」とコール。神戸市役所前でも、抗議行動を行なっていると報告があった。
政府は昨年、「有事に備え」特定空港と港湾の16カ所を指定した。さらにその拡充を狙っている。全国の港湾では、神戸市にならい「非核方式」をつくろうという動きがある。全国の仲間と共に、港湾の戦争協力、利用に反対していく。(庄)