1945年、7月26日に米・英・中が対日無条件降伏勧告のポツダム宣言を発し、8月14日、日本はこれを受諾し、翌8月15日に発表した。来る8月15日で「終戦80年」となる。

「本気で怒れ」と四國五郎
1931年9月月18日、日本の関東軍は南満州鉄道を爆破し中国に濡れ衣をかぶせ、侵略戦争が始まっていく。そして太平洋戦争へ。8・6~8・9のヒロシマ、ナガサキから8月15日に至る。その「アジア・太平洋戦争」で日本は何をしてきたか、どんな戦争であったのか、みなさんは学校でどう習ってきましたか!? 私は、最近『反戦平和の詩歌人 四國五郎』を読みました。冒頭、「戦争を起こす人間に対して、本気で怒れ」と叱咤激励しています。

今年の防衛予算9兆9千億円
今年、日本の防衛関連予算は総額9兆9千億円という、過去最大の規模。1932年の満州事変後、軍備は1・4倍になり戦争は加速度を増し、アジアの人々を殺戮したばかりか、多くの若者を無念のうちに戦死させた。

日本はどんな戦争をしたのか
「戦争への抵抗」が弱く、できていません。過去にどんな戦争を日本が起こしてきたのか、しっかりとした検証が何度でも必要だ。「終戦時」に、海外にいた陸海軍兵士は約350万人、旧厚生省の資料によると310万人が帰還した。その兵士たちがどんな戦争をしてきたのか、社会に証言できた人はほとんどいない。なぜだと思いますか。もちろん戦死した人は「証言」できない。日本がどんな戦争をやったのか。いまだに日本の人々に、共通理解されていない人がほとんどです。
「蛸ツボ堀り~夜霧寒いか、さみしいか。ひとりごちして穴を掘る。昼は銃うち、夜は円匙もち、三尺掘れたら朝がくる。岩うつ火花、手を休め、夜霧すかして友呼べば、ともかくも、墓は掘れたと言うている」

歴史に目を閉ざしてはならない
歴史に目を閉ざすことは罪である。歴史に目を閉ざすことが軍国主義を見逃し、侵略戦争を支持する。歴史を歪め、修正し、忘却させる勢力がいる。戦争は、歴史の忘却から始まる。戦争を体験したものは、「二度度と戦争は嫌だ!してはならない!」と言うのに。
人間を殺戮する悲惨な歴史を忘却することが、今も人間を殺戮する戦争を止められていません。戦争の歴史を知り、戦争への道を阻もう。声いっぱいに。(石川)