
■と き:2025年8月6日(水)
■ところ:広島RCC文化センター
■主 催:8・6ヒロシマ平和の夕べ
開場:12:30 開会:13:30(閉会16:30)
/資料費:1000円(障がい者、高校生以下、福島避難者=無料)
/〔賛同のお願い〕個人1口1000円、団体1口3000円=郵便振替口座01360-0-100176
問い合わせ=E-mail:86h@heiwayube.org

●被爆証言 豊永恵三郎さん 61年から高校教員。その後、在韓被爆者との出会い、救援や証言活動を続けてきた。孫振斗・被爆者健康手帳裁判をはじめ、在韓、在ブラジルほか在外被爆者を支援する40数件の訴訟、裁判にかかわった。

●平和講演Ⅰ 青木 理さん 「核の抑止力、核政策を問う」 いま核を巡る状況は、ヒロシマ・ナガサキの体験から人類がかろうじて積み上げてきた努力を覆そうとする事態に直面している。「核に対し、核で対抗する」とは、「どちらが先に使うか」という矛盾、限りなく危うい思想と政治に核を委ねることになる…。

●平和講演Ⅱ 市田 真理さん 「記憶を開く第五福竜丸」 東京都立第五福竜丸展示館学芸員、第五福竜丸平和協会事務局長。1954年3月1日、アメリカが初の水爆実験(広島原爆の1000倍、15メガトン)。マーシャル諸島の島々、住民、多くの漁船、漁民に『死の灰』が降り注いだ。第五福竜丸23人が被ばく、久保山愛吉さんらが亡くなった。「船は記憶を開き共有させ、核廃絶の思いを新たにさせる」―。

――呼びかけ、「被爆80年」8・6ヒロシマへ――
広島・長崎80年、「沖縄戦80年」でもある。広島、長崎は莫大な熱線、爆風、放射線にさらされ、沖縄は「鉄の暴風」だった。さらに今も、世界は核使用による威嚇にさらされ、沖縄、南西諸島へ軍備増強が進む。「直ちに発射できる核弾頭が世界に4000発もある。保有を前提にした核抑止論ではない、1発たりとも持ってはいけない」(被団協代表委員、田中煕巳)/「広がる大地には音がない、風がない、死の大地…」「核は人類と共存できない」と、はっきりわかった」(54年後、アラモゴードを訪れた長崎被爆者、作家・林京子)/第5師団、陸軍船舶部隊、宇品港などが、広島にあったからか。アメリカは、原野の砂漠ではなく「35万人の頭上に投下する効果」を知り、「戦後世界支配」へ威力を見せつけたかったのではなかったか。/核は生命に本質的に敵対する。フクシマ原発事故のとき、「ヒロシマ、ナガサキに戻った」と思った。核は、軍事・核兵器として開発され、広島・長崎で爆発した。突然、石段に影だけ残した人…。瞬時にすべてがなくなる。人間の想像力をこえる、あまりにも不条理な「核との」出会い。一方で「平和利用」として生き延びる。「軍事と平和に境界はない」。(2011年6月、小林圭二)。
*引用敬称略、文責=8・6ヒロシマ平和の夕べ *写真は「被爆者が描いた絵をみる人たち」(広島平和記念資料館、撮影=平和の夕べ)
