
映画『声よ 集まれ』の上映会が開かれた(8月30日、神戸市垂水文化センター)。主催は地元の「神戸朝高生とともに歩む会」。呼びかけには、「朝鮮学校を応援する全国の日本の人たちに焦点を当てた、初めての映画。映画を観て神戸朝鮮高級学校の生徒さんと一緒に感想を交流しましょう」とあった。
朴英二 監督
「なぜこの人たちは、朝鮮学校を応援し、在日朝鮮人と共に歩むのだろうか」 朴英二監督は北海道から九州まで支援する人々を訪ね歩き、その活動のきっかけや想いを取材した。映画のメイン舞台は、児童数15名の小さな滋賀朝鮮学校と応援する日本の人たち。
毎年学校で行われる夏祭り「ウリハッキョマダン」には、日本人や在日朝鮮人、ブラジル人、沖縄の人など、多彩な人たちが集う。そこに住む人たちの手で「多様性のある社会を作り出す」「偏見と差別を克服し希望ある未来」を描く。
朝高生と感想交流
市民会場での自主上映会ということもあり、土曜日の部活動が終わった朝高生たちが感想交流会に合流してくれた。生徒さんたちは、授業の一環としてこの映画を視聴したとのこと。
私個人としてはたいへん緊張したが、生徒さんたちが日頃感じていることの一端に触れることができた。なにより、たいへんな差別社会である日本で育ちながら、みずみずしい素直さがまぶしかった。本人たちの努力、家族、教員、関係者の尽力は、言葉にならないと思う。
交流の最後に、阪神教育闘争を当時小学生として署名運動を行ったレジェンドОGが発言、「子どもたちが立派に育っている」と、万感の思いを話された。得難い経験だった。
自主上映会は続く
一般映画館の上映はすでに終わっているが、自主上映会は今後も続いていく。主催団体にもよるが、今回の上映会のように、ウリハッキョの生徒さんたちや先生たち、また支援の関係者との交流の可能性もあるので、以下のURLを参考してほしい。(小柳太郎)
今後の上映会スケジュール
https://koeyoatsumare.amebaownd.com/pages/8767339/biography
9月6日 名古屋名港上映会
9月26日 東京上映会
9月27日 北海道上映会
11月15日 島根上映会
11月23日 東京足立上映会
11月24日 静岡上映会
