「狭山再審を求める市民の会・こうべ」が座り込み行動(9月23日、神戸市内)、アピール、チラシ配布、署名行動を行なった。署名は「第4次狭山再審要求」と「再審法の改正を求める」もの。署名数は100筆を超えた。「狭山闘争が粘り強く続いていること」「石川さんが亡くなった」ことを知らない人が多かった。
60年以上も無実を叫び続けた石川一雄さん。今年3月11日に、再審実現を見ないまま亡くなった。86歳。石川さんへの無期懲役の寺尾判決(1974年10月31日、東京高裁)から、50年以上も事実調べが行われていない。今年3月4日、第64回三者協議で東京高裁は、国語能力、筆跡、石川さん宅で発見されたという万年筆インクについて、鑑定人の尋問の採否を4月にも判断するかという山場をむかえた矢先だった。石川さんが亡くなったことにより、残念ながら第3次再審請求は終わった。
「必ず生きて冤罪を晴らす」という石川一雄さんの思いを引き継ぎ、つれあいの石川早智子さんが第4次再審請求に起ちあがった。石川早智子さんと共に、再審・無罪を勝ち取りたい。次の三者協議は10月中旬、来年3月の現裁判長の定年退官までに事実調べ、再審開始決定を実現すること課題だ。検察の審理引き延ばしに屈せず、再審決定をめざし行動を強める。さらに、秋の国会で再審法の改正にむけ取り組みたい。冤罪犠牲者の救済、さらなる冤罪えん罪を生み出さないために。(庄)
狭山再審を求める市民の会・こうべ 今後の取り組み
・10月4日(土)「秋の国会で 再審法改正を」求める集会
午後2時~ 兵庫県弁護士会館4階ホール(神戸地裁東隣)
入場無料 主催/再審法改正をめざす兵庫県民プロジェクト
・10月13日(月)石川一雄さん追悼上映会「みえない手錠をはずすまで」
午後1時30分開場 2時開演 会場=兵庫学校厚生会館(JR・阪神「元町駅東口、北5分 参加費1000円
・2026年2月23日(月) 第10回市民のつどい 会場/大阪西成区民センター/神田香織さん講談(予定)「石川一雄・塀の中の学び」