
今年は、暑い夏でした。8月15日「終戦の日」から80年、追悼の旅に中国へ行きました。2回目の南京訪問でした。
燕子矶、幕府山草鞋峡、煤炭港遇難同胞紀念碑、中山埠頭、挹江門、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館と6カ所の慰霊碑をお参りし、各所での惨事に耳目を塞ぎたくなることばかりでした。前回の7年前には荒れていましたが、いまは立派に整備されていました。
30万人以上の虐殺された人々の霊が眠りにつけないのは、(過去の歴史を)「忘れているからではないのか」と責められ、日本政府の加害責任を追及しきれない日本人への叱責の声が聞こえてくるようでした。

伊丹第3師団へ申し入れ247回目
今回の陸自伊丹第3師団への請願行動は、2003年イラク戦争へPKОとして海外派兵され、自衛隊員にも自殺者が出ているのに、政府が隠してきたことは許されないと申し入れました。毎月の申し入れ行動は、今回で247回になりました。
隊員のみなさんには、どのように受け止めてもらっているでしょうか。いままた、日米共同訓練が実戦さながらに行なわれ、米兵よりも自衛隊員が主役となり4万5千人が参加しています。訓練ではなく、実際の戦争動員とも考えてください。
水陸両用車や空挺団も使った島嶼上陸作戦、総合防空ミサイル訓練、「台湾有事」の想定です。弾薬庫は、北海道から沖縄まで全国各地57棟が新設予定されています。戦争が、いつ始まってもおかしくない状況にされつつあります。
軍備増強ではなく平和外交を
80年前の戦争の実態調査も遺骨収集も、総括も真面目にできない国が、北海道でアメリカといっしょになりミサイル試射、訓練を行なっています。川重や三菱は、潜水艦など戦争兵器を製造し儲けています。死ぬのは、政治家や兵器産業の資本家ではありません。子どもや母親、罪なき市民です。
戦争には、勝ち負けはありません。国民にとっては、戦争に突入することが大惨事であり、大敗北です。なぜ国は、政府は、平和外交に力を入れないのでしょうか。アメリカの尻にくっつくのではなく、被爆国日本こそ「世界の平和外交」の先頭に立つべきです。(石川)
