
9月12日、2025大阪・関西万博推進特別委員会をするため大阪市会(市役所本庁舎内)に傍聴に行った。傍聴はずいぶん前に1回行っただけなので手続きはうろ覚えだったが、とにかく会議が始まる30分前に受付に行った。ちなみに本会議は午後2時からで、委員会の方は午後1時からである(15日の本会議開会の傍聴に行った時に初めて分かったことだが)。
市民を警戒してるの?
受付で住所氏名を書いてロッカー用のコインと傍聴カードを貰う。会議室には筆記具と携帯電話しか持って入れないと職員が言うので、布製のバックにそれらを入れ待機していた。すると、その職員が申し訳なさそうに、「中が見えないのはダメなので透明のビニール製バックに入れ直してほしい」と言ってきた。若い頃だったら「なんでやねん! なんかすると思うてんのか」と食ってかかったかもしれないが、そこは「一般市民まで警戒せないかんような政治はやめとけよ」と心の中で思いながら「はいはい」と従った。
ペットボトル禁止!
時間が来て7階にある特別委員会室に案内された。ちなみに受け付けはP1という屋上階にある。特別委員会室は長方形で長辺の真ん中に議員が出入りするドアがあり、傍聴者はその前を素通りして角を曲がり短辺の真ん中あたりにあるドアから入る。こちらから見ると議長席は一番奥、真ん中を開けて左右に机が並び、答弁をする職員は左側、議員は右側である。
予定表を見ると休憩15分込みで所用時間300分とある。なのに傍聴者は飲み物を持って入れない。国際線の手荷物検査でもあるまいし。議員は銘々飲み物を持って入っているのに。ペットボトルを投げつけられるとでも思っているんだろうか? 裁判所みたいだ。市民に信頼される政治をしていない証拠だね。
最初に万博の進捗状況について担当者から説明があり、質疑に入った。詳しく知りたい方は大阪市のホームページに録画がアップされているので見てほしい。質問者は維新、公明、自民なので揉めることもなく、質疑と回答が続いて行く。
いかにしてパビリオンの建設を促進するか、万博の気運を盛り上げるか、観覧客をスムーズに輸送するか、工事車両の交通渋滞を緩和するかなどのやりとりがあった。
一つ気になったのは工事車両の交通渋滞を緩和するために空になったコンテナ車を咲州に返却するようにするという港湾局の回答である。労働組合との話はどうなっているのだろうか。
そして、奇異なのは横山市長である。自分が答弁するときだけ議場に入ってきて、終わると職員に先導されて出ていく。質問ぐらい聞いたらいいんちゃう? いくら事前に質問事項が分かっていても。「お前は殿さまか」と心の中で毒づいた私だった。(堀ちえ子)
