岸田政権は、2022年12月に閣議決定した「安保3文書」に基づく「敵基地攻撃能力」の形成に向けて、南西諸島へのミサイル配備とともに、その後方支援体制として、全国で長距離ミサイルを保管する大型弾薬庫の建設をおこなおうとしている。23年度の政府予算で、祝園(ほうぞの)弾薬庫の調査費3億円などを計上、24年度予算では、祝園弾薬庫に8棟の弾薬庫新設など、102億円が盛り込まれている。個別の弾薬庫整備の予算額としてはこれまでで最高だ。
祝園弾薬庫は、正式には陸上自衛隊祝園分屯地だが、新設の弾薬庫は、海上自衛隊との共同運用が予定されていると発表されている。舞鶴の海上自衛隊のイージス艦に搭載するトマホークの保管を予定しているのではないかと言われている。
3月20日には京都府精華町役場ホールで、「京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク」設立集会が開かれた(写真)。地元の精華町・田辺市だけでなく、京都市・宇治市・木津川市、奈良市、交野市・枚方市などから、200人を超える住民が集まった。
集会では、京都平和委員会の片岡さんが、「祝園弾薬庫強化の背景を考える」と題して講演、精華町の町会議員の坪井さんが経過説明、精華町の大西さんが申し合わせ事項・組織体制・当面の取り組みなどを提案した。
質疑応答では、周辺自治体の参加者から連帯の言葉が語られた。採択では、共同代表や副代表、運営委員長等が確認され、運営委員会が継続して開かれていくことになった。当面は、防衛省、京都府、精華町に住民説明会を求める申し入れをすることや、住民を対象にした大学習会を行うこと、ネットワークの拡大・強化を行うことなどを確認した。(多賀)