伊丹第3師団 申し入れ(11月24日)

11月24日(日)、「安保法制は違憲」「南西諸島の軍事基地化に反対」「日米合同演習はやめよ」など陸自伊丹第3師団に申し入れを行なった。参加者は5人。師団長、駐屯地司令、中谷防衛相、石破首相らへの連名の申し入れを読み上げ、手渡した。この行動は、第3師団からのイラク派兵が始め行われた2005年5月から毎月、それ以前を含め今回で236回目になった。申し入れ内容は、次のとおり。(梶原)

石破茂総理大臣様/中谷元防衛大臣様/近畿中部防衛局様/中部方面総監様/
自衛隊第三師団長様/自衛隊千僧駐屯地司令様
安全保障法制=「戦争法」は憲法違反です。廃止してください。集団的自衛権は憲法違反です。撤回してください。アメリカ主導の有志連合に参加し、中東に自衛隊を派遣しないで下さい。
沖縄の普天間基地は早急に撤去・返還してください。辺野古米軍新基地建設はやめてください。高江の米軍ヘリパッドは撤去してください。琉球弧の島々を軍事要塞化するのは、やめてください。日米地位協定は、平等互恵の関係から見直してください。京丹後市へのXバンドレーダー米軍基地は撤収してください。それにともなう福知山陸上自衛隊基地での米軍訓練使用はやめてください。  
京阪奈丘陵に建設予定の祝園(ほうぞの)弾薬庫など、全国の弾薬庫建設は止めてください。沖縄へのMVオスプレイ配備は撤回してください。日本全国での飛行訓練はやめてください、オスプレイ自衛隊配備は全く要りません。米軍岩国基地強化は許されません。
ソマリア沖派兵、ジブチ自衛隊基地の恒久基地化反対、海外派兵を恒久化してはなりません。朝鮮・韓国など他国を敵視するのをやめてください。中国敵視政策に基づく南西諸島(与那国島、宮古島、石垣島)のミサイル基地化など、軍備強化をやめてください。日米軍事一体化をやめてください。敵基地攻撃能力は全く必要ありません。無人兵器は禁止にしてください、ミサイル防衛はいらない。サイバー空間を軍事利用しないでください、防衛力強化はいりません。
防衛機密は諸悪の根源、平和憲法の下で情報を公開してください。自衛隊の民主化を図ってください。
伊方、川内、高浜、大飯、玄海原発は止めてください。島根2号機はじめ、他の原発を再稼働しないでください。高浜1、2号機、美浜3号機など、老朽原発の再稼働は許されません。汚染水の海洋放出はやめてください。原発からの早期の撤退と自然エネルギーへの転換を図ってください。
日米統合軍事演習、キーン・ソード24は必要ありません。台湾有事を想定する軍事演習と思われますが、「台湾有事」は起こらないように外交努力をすることです。日米統合軍事演習や環太平洋諸国との軍事演習をしていくと、いたずらに中国との関係が悪化します。中国を敵視するのでなく、軍事演習をやめ外交努力に徹することです。
九州以南でことさらに軍事力を高め、軍事演習を重ねることで、沖縄を再び戦場にするのではないかという危機感が高まっています。沖縄周辺の島々がミサイル基地化され、島民にミサイルが飛んできたらと防空訓練を行なっています。このようなことをしないで済むよう、周辺国と平和的な関係を築くよう外交努力をしてください。
先の衆議院選挙では、改憲発議ができる3分の2勢力が大幅に減りました。今こそ、憲法を変えるよりも憲法を活かす方向に変えてください。心配なことは、この選挙でも改憲勢力が相当数温存され、靖国神社に参拝するものたちも多数残っています。再び改憲勢力が息を吹き返してくることも考えられます。そうなる前に、憲法に根差した政治運営をしてください。
10月25日には「自衛官の処遇改善は、喫緊の課題」と閣僚会議を開きました。国防や防災と、大変重要な任務を行なっている自衛官の待遇改善は、早急に進めることです。しかし、戦争をするための練習を行う待遇改善は、やめてください。
「戦争をしない」と決めている日本は、戦争の準備をしてはなりません。それより、日ごろより関係国と友好な関係、相互信頼ができる関係構築に努めてください。日本国憲法にあるように、「平󠄁和を愛する諸國民の公󠄁正と信義に信賴し、われらの安全󠄁と生存を保持しようと決意した」のですから。最後に、地震大国日本には、原発はとても危険です。一日も早く原発止め、自然エネルギーに転換してください。
以上の項目を合わせ、真摯に検討され対応していただくよう要請いたします。