「わが兵庫県」に目を向けると、立花孝志とタッグを組んで不可解きわまる再選を果たした斎藤知事という人物がいる。百条委員会で追及されると、やたらに「記憶にない…」を連発している▼若いのに、これほど「記憶がないとは。知事としての仕事は不可能なのでは…」と心配し、かつ皮肉を込めた批判も続いている。1976年、ロッキード事件で小佐野賢治が連発した「記憶にございません」を思い出した▼選挙中も不利とみれば「高校生から、斎藤さん頑張れと励まされた」とも言っていた。自分の政策アピール、演説で「人々を説得できなかった」証左ではないかと勘ぐってしまう▼女性問題で不信任を突きつけられた維新の岸和田市長も、言い訳会見に妻を同席させ、風当りを弱めようと?画策していた。斎藤知事の「高校生」も同じ構図だろう▼吉村・大阪府知事は、政治資金パーティ収支報告書の記載もれを「うっかりミス」と受け流した。裏金問題で、これほど世間が大騒ぎしているときに、「うっかり」で済むのか▼維新とは、こんな議員や首長の巣窟なのか。今年も「斉藤やめろ」の声は続く。(修)