「朝鮮半島の自主的平和統一を目指して」「分断の悲しみの涙を統一の歓喜の涙に!」と、統一マダン神戸が開かれた(5月11日、兵庫駅南広場)。
年末年始の戒厳令とユン・ソニョル大統領の罷免決定という劇的な情勢に、在日韓国・朝鮮の人たちは驚愕・不安・安堵の日々だったかと思う。この日は1日、楽しい祭典になった。おおまき・ちまきさん、川口真由美さんの歌、中国獅子舞、三田太鼓、朝鮮舞踊、エイサー、キッズダンス、そしてキム・キガンさんの一人芝居「ホルロアリラン(統一を詠った劇)。多彩な演目に、参加者は拍手、喝采を惜しまなかった。

ビール、お酒、ホルモンなど、さまざまな屋台が出され、テーブルで歓談の花が咲いた。NPО法人長田と関西合同労組は、奄美料理の「油そうめん」「サーターアンダーギー(砂糖だんご)を出店し、労働相談ブースも出した。天気も良く、それぞれの屋台も賑わった。
朝鮮高校生のあでやかな舞いには、みなさん見とれてしまっていた。キム・キガンさんの一人芝居は初めて観た。詠いながら、力のこもった踊りの迫力にびっくり。最前列で食い入るように観ている人や、涙を流す女性もあった。
NPО長田、関西合同労組の屋台。シェフには、久しぶりに元執行委員と組合員がいっしょに担い、「売り子」さんは、ミニディサービスのスタッフ。にぎやかな女性陣が活躍した。市民デモの仲間も、大勢参加した。秋は、尼崎でハナマダンが行なわれる。(啓)