
「サイト―辞めろ!」のコールが響いた。6月県議会が始まる3日、4月、5月に続く第3波「県庁包囲ヒューマンチェーン」が少雨のなか兵庫県庁2号館前で行われた(130人)。6月議会は、斎藤知事めぐる第3者委員会の報告を受け、初めての県議会となる。
第3者委員会は、井ノ本総務部長が3県議に元県民局長のプライベート情報を漏洩した問題について、同部長に「議会に情報共有しておいたら」と知事が指示をした(片山副知事も同意し、元総務部長も証言した)ことを認定、事実を否定する斎藤知事の言辞は採用されないと認定した。
議会の休憩時間に議場から出てきた議員に、「職員を死に追いやった斎藤知事は辞職せよ」「県民局長の処分を撤回し辞任せよ」などの横断幕を掲げた。百条委員会の奥山委員長、岸口議員も通りかかり、市民から岸口議員に抗議の声が起こった。
リレートークでは、立花孝志に情報漏洩した元維新3議員の辞職勧告求める申し入れを取りまとめた女性、元市会議員、知事室前に抗議に行き不当逮捕された学生を救援する人、弁護士、知事を刑事告発したオンブズマンの人、毎週水曜、県庁・県警前スタンディングとぐるぐるデモを行う人、歌やサックス演奏など、盛りだくさんリレーアピールがあった。声をそろえた「斎藤やめろ!やめろ!」のコール、播州の祭りの掛け声「よいやさ~!」も加わり、雨模様を跳ね返すこだまが響いた。

これまで3波のヒューマンチェーン、3回の集会、2度のデモ、ぐるぐるデモ。百条委員会、第3者委員会報告などの厳しい指摘。1年以上居直り続ける斎藤知事は、追い詰められている。しかし、事態を「部下の責任」「(自分は)単なる管理責任」と逃げてしまうのがサイト―だ。6月29日には、論考「漂流する兵庫県政の深層」と「私はなぜ斎藤知事を支持し、なぜやめたのか」という元・斎藤知事支持者の話を聞く会が開かれる(添付参照)。知事辞任を求める県民、市民の声は止まらない。(啓)
