
■2025年6月28日(土)~9月7日(日)
■中之島香雪美術館(大阪市)/一般1600円、学生800円、小中生400円(それぞれ前売りは-200円)
■土田ヒロミ/写真家、フリーランス、作品集「自閉空間」「ヒロシマ」「土田ヒロミのニッポン」(土門拳賞)「BERLIN」「フクシマ」など。
講演/7月27日(日)中之島会館 14:00~15:30 土田ヒロミさん、豆谷利宏さん(広島平和記念資料館館長) 参加費500円
被爆80年の夏を迎える。写真家・土田ヒロミさんは、40年ほど前から広島平和記念資料館(原爆資料館)が保存する資料約400点を撮影してきた。「私的な解釈や感情移入した自己表現を避け、誰もが認知できる(被爆した)衣服や日用品の「記号性」を重視し、即物的な記録に徹した」、それが「80前の大惨事が、現在につながっていることを示す」という。それぞれの写真には、「資料にまつわる物語のテキストが(写真と同格に)置かれている。
「写真は現在の表層を写し、文字は過去の記憶を辿ることができる」…。「写真による無言の物語、言葉による実際に語られる物語の、二つのメッセージが補完しあい、過去の事実を蘇らせる」「過去の悲惨な出来事ではなく、現在を生きる世界中の人々にとってのリアリティとして共有されるようだ…」(写真展案内より)。7月末に、『土田ヒロミ写真集』(NHK出版)も発刊が予定されている。(博)
