兵庫の仲間たちと、辺野古や安和にカヌーでの抗議行動に行っています。もともとカヌーをやっており、初めは1人で行っていました。15年から仲間を集めてツアーで行くようになり、辺野古ぶるーの金治明さんに「のれん分け」お願いし、16年から「辺野古ぶるーHTOGO」というカヌーチームを始めました。カヌー未経験の人も講習を受け参加し、いまは10人を超えるチームになっています。
▽コロナのため単独行に
毎年に何度かのツアーを組んでいましたが昨年はコロナ禍のため難しく、ツアーは3月のみで10月にはやむなく単独で行きしました。10月5日、快晴。現地の仲間に合流し10艇が2班に分かれ、松田ぬ浜から出艇しました。赤土を満載したガット船(運搬船)がオイルフェンスに入るまで長島で待機します。
ブログや報道で知ってはいましたが、護岸の上にまた巨大な構造物が立ち並び、海を圧倒していく様子は悲しく苦しいです。ガット船がK8護岸に着岸するタイミングでオイルフェンスの隙間から入り、海保の分散をねらい全艇がバラバラに護岸に向かう。残念だけど、3分の1も進まない間に拘束されてしまう。やはり護岸は遠い、無力さも感じます。
▽若い「海猿」くんと
ぼくは、そういうときいつも若い「海猿」くんたちと話をします。たいてい純朴な青年たち。「ウチナー採用枠」もあるらしく、そのときの青年もウチナンチュ。沖縄のこと、海のことなど話し、海保のGB(ゴムボート)に移される際、「仕事だから仕方ないだろうけど、海を大切にね」と声をかけると、はっきりと「はい」という返事でした。
午後は風波が強くなりカヌーは中止、安和へ行きました。土砂を搬出している琉球セメント安和桟橋の出入り口で沖縄の人たちが、ダンプの出入りを遅らせる牛歩を行なっています。ぼくはそれに連帯し、出入り口前の道路をゆっくり車を走らせ、ダンプが早く出入りできないようにします。そのとき警察官の態度がひどく、ちょっと軽率にスマホで録画しようとしたら道交法違反の青切符を切られてしまいました。
▽待ってろよ!安和桟橋
翌日は、安和桟橋にカヌー12艇で出ました。大型船は、周りにカヌーや小型船がいると危険なので出港できません。出港を遅らせるため、海保のGBにしつこく警告され焦りながら、桟橋に固定されている台船との間にあるネットに自分の艇を縛る。ところが失敗。しっかり複雑な瘤を作ったのはいいけど肝心のマイカヌーに繋がっていないではないか! そのままマイロープを残しておけない。到着した「海猿」くんに「自分でほどくから待ってくれ」と頼み、けっきょく12艇のうち、ぼくが最初に拘束されました。あとでみんなに爆笑されました。次を待ってろよ!安和桟橋!〔姫路市在住〕(つづく)