
東京電力は2月22日の原子力規制委の検討会で、福島第一原発3号機に設置していた地震計2台が故障していたため、2月13日に起きた最大震度6強の地震の際、データを取れなかったと明らかにした。昨年には故障に気づいていたが、修理などはせず、半年以上放置していた。東電は、地震後の記者会見や公表資料では地震計の故障に一切触れず、それ以前も公表していなかった。地震計は、建屋の劣化の度合いなどを評価するのに重要。故障を放置したことで貴重なデータを得る機会を逸した。規制委は東電に地震計の管理の義務づけも検討する。