「表現の不自由展かんさい 消されたものたち」の会場使用許可をエルおおさかが取り消したことに、6月30日、主催者は処分の取り消しと即時の執行停止を求めて大阪地裁に提訴しました。

 吉村洋文大阪府知事は6月28日、取り消しを支持し、「表現に不快を示す自由がある」「抗議するなというのもおかしい」と述べて、脅迫や暴力行為を公然と容認しました。エルおおさかの「取り消し」決定の裏に、吉村知事(維新勢力)の圧力があったことはこれまでの言動から当然考えられます。

 黙っているわけにはいかないと、6月28日、エルおおさかでの集会に参加した折、会館事務局に行って申し入れをしました。「もともと府立労働センターといわれ、労働者が自由に集会を開催できる場所だったはず」「抗議電話の数は70件だというが、展覧会を見たいと思う人はその何十倍もいる」と訴えました。

 7月9日、大阪地裁(森鍵一裁判長)は、「取り消しは憲法違反」とし、エルおおさかの利用を認める決定を出しました。、この決定によって、予定通り開催できることになりました。しかし、吉村知事は「高裁に即時抗告する」と悪あがきしています。吉村知事に抗議を!企画展を成功させ、「表現の自由」を守りましょう。(隅)