沖縄戦77年、復帰50年『ガマ、鎮魂のトポス、いくさ場の記憶』大城弘明写真展が開かれます。呼びかけ人には石川文洋、大城弘明、三上智恵、富樫守、山城博明、具志堅和男、坪谷令子、高作正博など各氏が名を連ねています。神戸新聞社、平和フォーラムひょうごが後援します。
写真家の大城弘明さんは、1970年代から沖縄の民俗、歴史、沖縄戦の戦跡をカメラに収めてきました。沖縄タイムス写真部に勤め、現在はフリー。写真には、ガマのようすや遺骨収集のもよう。南部の激戦地糸満市などに今も残る「一家全滅の跡」や、そこに置かれた鎮魂、追悼の祠などが写されています。かつて宮古の島尻で行なわれていた、女性たちのみによる「ウヤガン(祖神)」の秘祭は、今は途絶えており、写真に残るのみです。
沖縄戦、復帰、基地の苦難の陰にある沖縄の暮らしや民俗、歴史に、写真を通し触れてみてください。写真展は、これまで那覇市、横浜市、茨城県つくば市ほか、各地で開催されました。(写真は糸満市宇江城、全滅した一家の跡の祠/2014年撮影)
■とき/3月24日(木)〜27日(日)■ところ/兵庫県学校厚生会館1階。アートホール神戸(JR・阪神「元町」東口 北40メートル)〈入場無料〉■問い合わせ/080・5631・7699
■呼びかけ/大城弘明 富樫守 石川文洋 三上智恵 坪谷令子 具志堅和男 高作正博ほか35人 後援/神戸新聞社 フォーラム平和・人権・環境・ひょうご