市民運動の学習会で、ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会の清水早子さんが「軍事要塞化の進行する宮古島」についてオンラインで報告した(4月2日、神戸市内)。清水さんは、ニュースやドローンの映像などを交え、基地の様子、弾薬庫反対の宮古島の運動現場、自衛隊基地への監視と抗議行動などが日常的に行なわれていると説明した。(高崎)
 
目と鼻の先に基地が
 
宮古島の野原集落や保良集落は目と鼻の先に基地がある。事故が起きれば、多くの犠牲者が出ることは明らか。2017年から2年間、自衛隊の警備部隊が島に入り、次にミサイル部隊が来た。続いてミサイル車両、去年は弾薬が搬入された。宮古島からいつでもミサイルが発射できる状況が整っている。
基地建設の監視と抗議を毎日続けてきた。今、基地の稼働と訓練が行なわれている。島々が共同でできる取り組みも考えていく。離島の住民は、切り捨てられているという思いが強い。全国はもちろん、沖縄のメディアも離島の扱いは小さい。
抗議行動していると島の多くの人が応援してくれるが、声をあげ、行動できる人は限られている。島民は、心にストレスを抱えながら暮らしている。とりわけ、弾薬庫周辺の集落は爆弾を枕に寝るというような生活を強いられている。 
ウクライナの戦争でロシアを中国に、ウクライナを台湾になぞらえ「中国が台湾を攻撃するかも。軍備を増強しなければ」という間違ったメッセージが流されている。戦争反対の声をあげ、行動が必要だ。