1963年5月1日、埼玉県狭山市でおきた「女子高生誘拐殺人事件」の犯人として逮捕され、部落差別によって無期懲役囚となった石川一雄さんのえん罪を晴らすための第3次再審請求が大詰めを迎えるなか、狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西が、1月31日、大阪市内で開かれた。石川一雄さん、石川早智子さん、袴田巌さん、袴田ひで子さんらのビデオメッセージのほか、えん罪被害者の青木惠子さん、狭山再審弁護団の河村健夫弁護士が発言。石川さんは「今年こそ再審を実現する」と決意を明らかに。青木さんは、95年7月22日、大阪市住吉区の自宅の火事で入浴中の長女が死亡した事件で、「保険金目的の殺人放火事件」の犯人として逮捕、起訴され、無期懲役に。16年に大阪地裁で再審無罪が確定した。青木さんはウソの自白の強要を繰り返させいため、警察の違法捜査に国家賠償を求めて裁判中。狭山弁護団の河村健夫弁護士は、最終局面を迎えた第3次再審で、再審開始を実現するためには事実調べをおこなわせなければならないと強調した。