2月5日に開催された韓国民主労総の2021年第72回定期代議員大会で、韓国サンケン労働組合副支会長のキム・ウニョンさんが副委員長に当選した。

 「グローバル企業への規制が弱いことが今回のようなサンケンの“廃業”強行を許した。これを糾すために副委員長に立候補する」と、2月21日に本社前闘争でも彼女は発言した。「韓国サンケン16人のたたかいを、韓国民主労総100万人のたたかいにする」決意の立候補だった。そして勝利した。当選後の6日のフェイスブックでキムさんは「韓国サンケンの不法・偽装廃業にたいし、韓国と日本の同志たちと交わした約束を守ってたたかい、必ず勝利します。外資企業処罰・規制法制化闘争をつくります」「サンケン電気和田社長は出てこい」と書いた。グローバル資本を包囲・解体する日韓・国際連帯闘争をつくりだそう。

▽文政権下で躍進

【解説】韓国民主労総は文在寅政権発足後、組合員が25万人以上急増。18年には組合員数で初めて韓国労総を超えて労働界の代表性が与えられる「第一労総」となった。今回の民主労総の副委員長選挙(定員は女性3人、一般5人)では、女性枠に4人が立候補。選挙は2月5日、オンラインの代議員大会で代議員1700人の投票によっておこなわれた。