
私は、神戸生まれの神戸育ち。67年と数カ月、神戸から一度も離れて生活したことがない。神戸は海と山に挟まれ、適度な自然が味わえる。一方、三宮や元町などでは、都会的な雰囲気も味わえる。そんな神戸の街が大好きだ。人一倍の「神戸愛」を持っていると自負する。
ところが、昨年から不穏な空気が漂い始めた。神戸市が管理する神戸港には、「非核神戸方式」(神戸港に入港する軍艦は、非核証明書を神戸市に提出しないと入港できない)という決まりがある。昨年、米国の掃海艦が「非核神戸方式」を破り、非核証明書を提出せずに入港してしまった。日本の外務省が「木造の掃海艦だから核を搭載していない」とし、「非核であることは、外務省が保障した」と弁明している。しかし「非核証明書の提出なしに」入港させた前例ができたのは事実として残る。
さらに最近、日本政府から神戸市に対し、神戸空港を「特定利用空港」にするよう要請があった。現在のところ神戸市がその要請を受けるかどうかわからないが、政府に押し切られるなら、非核神戸方式はどうなるか。それに続いて神戸港も、「特定利用港湾」に指定されるだろう。政府は、原子力潜水艦の建造も視野に入れている。神戸港には、格好の建造企業が存在する。三菱重工、川崎重工が、その企業だ。既に両造船所は長年、高性能の通常型潜水艦を建造、進水させてきた。
三菱重工は、関西電力の原子力プラントを製造している。その技術を活かし、原子力潜水艦の原子炉など担当するだろう。川崎重工も、ディーゼル型潜水艦を建造してきた技術を活かし、原子力潜水艦の本体を担当するだろう。
このようなこと進めば、神戸は完全な軍事都市になる。私の愛する神戸が、軍事化されるのは絶対に嫌だ!(片岡英夫/元高校教員)
*本紙関連記事=<寄稿>「非核神戸方式とは(上、下)粟原富夫・神戸市議会議員
