▽美浜3号機で異常値

 6月23日に再稼動した美浜3号機だが、7月2日、タービン動補助給水ポンプの水圧計が異常値を示した。通常の30〜50倍の100キロパスカルに上昇し、給水を止めた。このポンプは電源停止時に、蒸気発生器に2次冷却水を給水するためのポンプ。保安規定で3台全てが運転可能な状態であることが求められている。

 関電は、「ポンプ入り口にある金属製のフィルターに鉄さびが詰まったことが原因」としている。これが事実なら、配管中多量の鉄さびが配管の減肉やフィルターの目詰まりの原因となり、今後もトラブルを引き起こしかねない。

▽大飯3号機は海水漏れ

 7月30日に本格運転に入ったたばかりの大飯3号機でも、タービンを回す蒸気を水に戻す復水器を冷やす設備から海水が漏れていたのが見つかった。8月4日のことだ。2系統ある配管の1系統の空気抜き弁付近に直径約4センチの円形の穴が開き、漏水していた。漏れた海水は約20トン。

 この配管が大きく破損すれば、原子炉を十分に冷やせなくなる恐れがある。それでも関電は漏水した系統のポンプを止めて、出力を65%に下げながら原子炉の運転を続けている。安全軽視としか言いようがない。

 大飯原発3号機は運転開始から29年が経過し、昨年7月からの定期検査で、蒸気発生器周辺の配管に傷が見つかっていた。そのため検査が長期化しこの7月に運転を再開したばかりだ。

 関電は「十分な点検を実施した」と言いながら、このありさまだ。運転開始から40年を超えた高浜1号機を2023年6月、2号機を同7月に再稼働する運転計画を発表したが、このような関電に原発を動かす資格はない。