
今は2人に1人が癌にかかると言われる時代。でも、さすがに自分が医師から右腎臓癌と言われた時は、「えっ、ほんまに?」という気持ちでした。「肝腎かなめ」と言われる臓器のうちの一つですからね。あと何年生きられるのか、覚悟を決めた方がいいかもと思いました。2月5日のこと。
担当医は30代くらいの若い人。診断に間違いはないのか?と半分疑ってしまいました。セカンドオピニオンを受けるかという考えも頭をよぎりましたが、全額自己負担という費用面の心配があります。診断の元になった診療データも貰わないといけません。セカンドオピニオンの準備をしている間に、病状が進行するかもしれません。
「様子をみたらだめですか」
一応聞いてみました。医師には、「遅らせていいことは、一つもありません。様子を見ている間に大きくなったら、抗癌剤を飲まないといけなくなるかも…」と言われました。それで、抗癌剤嫌さに手術を受けることに決めました。診断が決定する前に、癌かどうかはっきりさせるために検査入院しました。1月20日から10日ほど(本当は1週間の予定でしたが、発熱したため延長)検査のために入院しました。検査といっても手術なのです。入院の翌日、手術台にあがり脊椎麻酔を受けました。腰から下の手術に行われる麻酔です。この麻酔の前に痛み止めを打つのですが、その痛み止めが一番痛いのです(笑)。
麻酔が効くと、足を動かそうと思ってもブロックされたみたい、脳からの指令が足に行きません。すごく不思議な感覚でした。頭ははっきりしており、手術中は画面で見られる範囲で状況を見ていました。右尿管鏡検査というもの。内視鏡を膀胱から尿管を通じて入れ、腎臓内の癌と思われる組織を切り取ります。もちろん初めてでしたが、なかなかスピーディで上手だなあという感想を持ちました。
そして不思議なことに、検査入院後は血尿がピッタッと止まりました。それもあって「様子を見ていてはだめですか?」という質問をしてしまったのです。
痛みのない膀胱炎は要注意
じつは長い間、頻尿に悩まされ膀胱炎だと思って市販薬を飲んでいました。素人判断なので良くなっては止め、また症状が出て来たら飲むということを繰り返し、残尿感もなく排尿痛もなかったのに、「もう齢なので感覚が鈍っているのかも」と思っていました。
ところが血尿まで出たのです。さすがに近くの比較的大きな病院の泌尿器科を受診しました。それが昨年8月ころでした。
抗生剤を飲めばすぐ治ると思っていましたが、菌は無くならず2~3週間すると血尿が出てきます。それで抗生剤→漢方薬→抗生剤→漢方薬を繰り返していました。医師も「そんなにしつこい菌ではないんだが?」と不思議がっていました。ところが別の病院の検査で「腎臓が拡張している」ということが分かったのでした。(つづく)(民)
