長崎は中国の歴史や文化と深い縁があります。毎年1月下旬から2月上旬にかけて開かれる長崎ランタンフェスティバルだが、今年はコロナの影響で中止になった。来年は是非、見に行きたい。 そこで、「未来」読者のみなさんに長崎文化の一端をお届けします。

 ランタンフェスティバルは長崎の冬の一大風物詩。100万人を超える観光客が日本中から訪れます。中国の旧正月(春節)を祝う行事。期間中は幻想的な大型オブジェや飾られ、彩り豊かな約1万5千個のランタン(中国提灯)が街中に灯ります。会場は市内に7カ所。主なイベントを紹介しましょう。

�@ 点灯式

�A 皇帝パレード 清朝時代に当時の皇帝・皇后が民衆とともに新年を祝った豪華なパレードを再現した催し。皇帝役には俳優の片岡鶴太郎さんや歌手の武田鉄矢さん、皇后役には長崎出身の欅坂46の元メンバー、長濱ねるさんなどが扮してきました。

�B 恋ランタン 美しいランタンオブジェが輝く「孔子廟会場」で恋愛祈願ができます。恋ランタンは有料。

�C 媽祖行列 中国伝統文化に触れる華やかなイベントでおすすめです。江戸時代、長崎に入港した唐船(中国船)の乗組員が航海安全を祈願しておこなっていた行列です。演舞や楽隊による演奏もあります。  

�D 龍踊り(じゃおどり) もともとは雨乞いの儀式だったそうです。約20メートルの龍のオブジェが踊るように操られ、大迫力。地元の女子高生による龍踊りも。

�E 中国雑技 中国の伝統的演芸。アクロバティックなシーン連続。

�F 二胡演奏と中国獅子舞。そのほか、会場周辺のグルメも楽しめます。本場のちゃんぽん、皿うどん、エビチリ、豚の角煮「トンポーロ」、大福もち(イチゴ、バナナ、チェリー、あんずなど)。

 最後に「変面司」の変面(へんめん)芸。これは驚きの連続です。どういう仕掛けで、あっという間に顔(面)が変わるのか。とにかく楽しめます。中国文化は奥深い!

 以上、拙い説明でイメージも湧きづらいでしょうが、みなさんの一服の清涼剤になれば。

(2021年2月中旬)