20年度の有効求人倍率0・45ポイント低下の1・10倍、完全失業率は0・6上昇の2・9%。有効求人倍率の下落幅は石油ショック直後74年年度以来46年ぶり、完全失業率の上昇はリーマン直後の09年度以来11年ぶり。新型コロナ禍の雇用の深刻を示す▼最近の「改善」の中身は就業者が13万人減り、「非労働人口」24万人増が真実(今年3月)。雇用の40%占める非正規労働者がシフトを減らされ、ハローワークに行かなくなったその姿が浮かぶ。駅や街にある無料ペーパー、そこには最低賃金クラスのスーパー、コンビニ、清掃、介護関連、倉庫、トラックドライバー等の募集が並び、受け皿になっている▼朝日歌壇に「エセンシャルワーカーというしゃれた名で働くわれは下級国民」(今年1月10日)があり、目を引いた。エッセンシャルとは「必要不可欠な」を意味するが、前述した業種はまさに必要不可欠労働だろう、それが下級国民という「先進国ニッポン」のあり様が問われている。(礫)